幸せに成長する歯科・医療経営の種と仕掛け~戦略思考と人間心理(感情理解)の実践的融合~

2019年12月1日

歯科・医療経営の喜びの種を育てる-32

皆さん、こんにちは。ジョイカレント・河原田喜義です。
早いもので2018年も残りひと月となりましたが、皆様お変わりないでしょうか。

さて、まずは前々回にお話しした「時間に関するある女性の話」をおさらいしてみましょう。
物の置き場所を忘れてしまい、毎日探し物に10分は費やしていた女性。
ある日男性から食事に誘われ「いつも遅刻するけれど、18:00で大丈夫?」と聞かれたところ、
「午前中に打ち合わせをして銀行に行くだけだから、絶対大丈夫」と答えました。
果たして彼女は約束の時間に間に合ったのでしょうか…?
今回、明らかになります。

【3.行動力と時間認識の関連性】

冒頭の女性の話に戻りましょう。
彼女は時間通りに間に合ったのでしょうか。

おそらく御察しの通り、彼女は約束の時間に間に合いませんでした。
その理由は、彼女の頭の中で
「車のキーを探す」「ATMが混雑している」など全ての作業が
「IN TIME」つまり「1枚の静止画像(写真)」のように記憶されており、
「時間がかかる」という感覚を持っていなかったことにあります。

そして彼女は彼に尋ねました。
「ねぇ、どうしてあなたはいつもキッチリ時間を守ることができるの?
とても大切なことだと分かっているのに、私にはできないの。
お願いだから教えてちょうだい・・・。」
 
彼は、ほほ笑みながらこう答えました。
「簡単なことさ。みんなが同じようにやっているかは分からないけど、
何度も習慣的に行うことは、全て時間を計っているんだよ。
そうすれば、どのような作業が1日のうちにあって、
どのくらい時間を要するのか、予測できるのさ。」
そう言われて、彼女は自分がいつもあまり時計を気にしていないこと、そして
出かける度に、なにか物を探す時間があることを彼に話ました。

すると、更に彼はこう答えました。
「1日10分か、もし君がこれまでの人生で、もう既に30年間同じ習慣を続けて
いるのだとしたら、2カ月半も「探し物」に時間を費やしてきたわけだ。
そしてこれから30年後、また君は2カ月半も探し物をするんだね。
それって、君にとって楽しい時間なのかい?」

1日       10分
1か月     300分
1年     3600分
10年   36000分
30年  108000分 = 1800時間 = 75日 ≒ 2カ月半

彼女はあわてて言いました。
「2ヶ月以上もなにかを探し続けていたっていうの!?楽しいわけないじゃない。
ねぇ、どうしたらいいと思う?」
また、彼はほほ笑んで言いました。
「しっかりと物事を整理して、効率よくあるべきものをきちんとした場所に整理することさ。」
その後、彼女は身の回りの整理をはじめ、
二度と家の中で物を見失い探すことはなくなったそうです。

時間を通じて、現在から過去を振り返り、また未来から現在を振り返る。
そして、全体の中での意味づけを変えることで、彼女は行動を変えました。
空気のように当たり前にあり、過ぎていく時間だからこそ、
振り返ることで気づいていない学びを数多く与えてくれるのです。
時間の有効活用というこの女性のテーマもそうかもしれませんが、
「時間の考え方」を有効に用いることで、
私たちはより多くの事柄を意義ある形で学べるのかもしれません。

次回は、主体的に生きるための経営について、お話しします。
どうぞお楽しみに。