幸せに成長する歯科・医療経営の種と仕掛け~戦略思考と人間心理(感情理解)の実践的融合~

2017年6月2日

歯科・医療経営の喜びの種を育てる-4

皆さん、こんにちは。ジョイカレント・河原田喜義です。
前回は、医療機関が経営的に成功するためには、ブランディングと永続性のある組織を作るための「単なる対処療法ではない」経営戦略が必要であるという話をしました。

しかし単に戦略を把握するだけでは、実際にはうまく機能しません。
「戦略」を具現化し、成長させるためには「エネルギー」が必要となるからです。
歯科・医療の業界にとってのエネルギー、それは「人」や「組織」に他なりません。

ある院長先生から、
「スタッフは医院にとってのアキレス腱のようなものだ。
鍛えれば早く走れるようになるが、切れてしまえば動きすらとれなくなる」
と伺ったことがあります。
的確なたとえだと感心させられたことを今でもよく覚えています。

また、業績や収益以外のご相談で一番多いのが、
組織内での人間関係や教育、モチベーションといった「人の課題」です。

私は学生時代から心理学に強い興味を持ち、個人的にも学習を続けてきました。
その経験は、経営コンサルタントとして人を見極め、実行力を高める支援の中で
非常に有用であることを実感しています。

そこで、上述した戦略的視点に、人というエネルギーを最大限に活かすために必要な
「エモーション(感情)・マネージメント」という視点をミックスし、
より実践的に本物の品質・価値が評価され、
経営的にも成功されるコンサルティング体系の実現を目指しています。

また、実際に高い品質をもって成功された先生方も多々いらっしゃいますが、
一つの反省点として感じたことも追記しておきます。
それは、「経営的に成功したものが正しいとは限らない。
また、経営的に成功したものが必ずしも幸せであるとは限らない」ということ。

もちろん、全ての企業を含め、医業においても
適正な活動によって業績を上げることは大切なことです。
しかるべき利益を上げることによって、新たな投資が生まれ、
エンドの患者さんへの医療品質が向上する。
もちろん、そこに携わる方々の生活の質(QOL)が向上することも然りです。

しかし、たとえば歯科医院において年間売上1億円以上を達成している先生方であっても
「常に何かの不安と闘いながら日々の生活を送っているように見える人」
「急激な売上増を実現したものの、拡大志向による急激な固定経費の上昇により
売上減のリスクと常に隣り合わせになってしまっている方」
など、必ずしも売上と幸福感が比例していない方は少なからずおられます。

単純に「売上の向上=幸せ」と考えて行動してはいけないのはなぜでしょうか。
次回はその理由についてお話しします。