幸せに成長する歯科・医療経営の種と仕掛け~戦略思考と人間心理(感情理解)の実践的融合~

2017年7月28日

歯科・医療経営の喜びの種を育てる-6

皆さん、こんにちは。ジョイカレント・河原田喜義です。
いよいよ夏本番。行楽のご予定などお決まりでしょうか?

さて、前回は「経営と幸せの関係」について考察をめぐらせましたが、
今回は「幸せに成長するためのはじめの1歩」をテーマにお話します。

重要なのは、アウトカムの明確化です。
耳慣れない言葉だと思われるかもしれませんが、アウトカムとは、
「自分自身がある行動によって導き出したい結果」という意味です。

医院経営のご相談をお受けする際に、必ずご質問させていただくことがあります。
それは、
「先生は今後どのようになりたいとお考えですか?」
ということについてです。

すると多くの方が、今の課題、今後の不安などについて話してくださいます。
自分がこれから導き出したい結果=アウトカムについての質問であっても、
「今、自分はこういうことで困っている」「こんな課題を抱えている」
という点に意識をフォーカスされている方が大半なのです。

上記のような回答が返ってきた場合、
私はまず、「アウトカムの設定」を一緒にやり直すところからはじめます。

近年、脳生理学や各種心理学の分野で、「アウトカム」の設定の仕方、
つまり、自分の行動を方向づけるための「目標地」の扱い方が注目を集めています。
自己啓発的な観点からだけではなく、
「人間の生命科学としての脳の内部構造の体系化」という観点から、
これがいかに大切なことかということが知られてきたためです。

では、幸せに成長するために、
なぜ「アウトカム」という考え方が大切なのかをまずお話ししましょう。

自分自身が取っている「行動の意味」ということについて、
皆さんはどれくらい真剣に考えたことがありますか?

たとえば、
「セミナーに参加する」
「スタッフと話し合いをする」
「Aという設備に投資をする」 etc…

皆さんが普段、意味ある行動であると漠然と感じながら取っている行動の多くには、
ある大切なことが欠落していることが多いものです。
また、そのことが非常に大きな機会損失(チャンス・ロス)を生み出している可能性があります。
それは何だと思いますか?

その答えは、これから行うことの「具体的な意図」を
実際に「行動に起こす前に明確にしておく」という作業です。

たとえば、先ほどの「セミナーに参加する」という行動であれば、
そのセミナーを受講される前に、
「今日はこのセミナーで○○という成果を得る」と
具体的に紙に書き出しておくという数分間の作業を行うこと。

この作業を行ってから参加する4時間と、行わずに参加する4時間の
「人生の質」には大きな差が生まれます。

事前に得たいものが明確になっている人は、そのセミナー受講中、
今どのような情報が得られていて、何が足りていないのかを考えることができます。

そうすれば、足りないものを補足するために、講師の方に質問を投げかけることや
周囲の人と相談し、意見を聞くこともできると思いませんか?

結果、どのような内容のセミナーであっても
能動的・主体的に求める成果を得やすくなります。

一方、事前にそのような作業を行わずに「セミナーに参加する」という行動を起こした場合は、
非常に受動的な成果しか得られなくなるものです。

アウトカムの明確化の重要性についてご理解いただけたでしょうか。
次号では、アウトカムを意識する大切さについてさらに深くお話しします。
どうぞお楽しみに。