幸せに成長する歯科・医療経営の種と仕掛け~戦略思考と人間心理(感情理解)の実践的融合~

2017年8月30日

歯科・医療経営の喜びの種を育てる-7

皆さん、こんにちは。ジョイカレント・河原田喜義です。
夏バテの時期ですが、お元気でお過ごしでしょうか。

前回は「アウトカムの明確化」の重要性についてお話ししました。
アウトカムというのは、ある行動によって導きだしたい結果のことでしたね。
今日は、アウトカムを意識する大切さについてさらに深くお話ししたいと思います。

人は、「自分が欲しいと感じる情報しか記憶できない」構造になっていることをご存じでしょうか。
つまり、今日はこのセミナーを受けてこういう情報を得るんだと前もって意識しておかないと、
同じ話を聞いても、得られる情報量は圧倒的に少なくなってしまうのです。

私自身、数多くのセミナーを受講してきましたが、「つまらない」と感じることもありました。
そういう場合は、、講師の方の力量などがある程度関連しているかもしれませんが、
自分の側に「アウトカムの設定」がなされていないという理由があったことも否めません。

ただ、ここで1つ、知っておいていただきたい大切なことがあります。
それは、「全ての人が取る全ての行動には、
その人にとっての何らかのメリット(肯定的な意図)が必ず存在している」
ということです。

事前にこのような作業を行わずにとった行動にも、しっかりとした意図があります。
人が取る行動には、一つとして無駄なことはありません。
しかし、結果として得られる成果は違ってきます。

では、たとえば先ほどのセミナー参加の例で、アウトカムを設定せずに
セミナーに参加するという時の肯定的な意図、メリットとはなんなのでしょうか?

アウトカムを設定せずに取る行動が持つ多くの肯定的な意図は、具体的な成果ではなく、
「感情面・精神面での充足、あるいは補填(ほてん)」
を求めていることがほとんどです。
意識として明確になっていなくても、無意識の中での「アウトカム」は設定されているものです。

ただ、そのアウトカムの設定内容が
「セミナーに参加することによってすごい情報を手に入れたい」
という漠然としたものであり、今置かれた状況によっての焦りなどがあれば特にですが、
その裏には強力な「自分は頑張っているという感覚を味わいたい」
「これさえやれば大丈夫という安心感を得たい」という
「感情による曖昧なアウトカムが作り上げられている」ことが多いのです。

個人差はありますが、感情はその時の環境・コンディション・受ける刺激などによって簡単に変化します。
すると、この感情の変化によって、抽象度の高いアウトカムは、簡単に形を変えることになります。

はじめにアウトカムが明確に意識されている状態であれば、
ちょっとしたハプニングが起こっても柔軟に対処することができます。
感情に支配された曖昧なアウトカムしかもっていない場合、
ハプニングによって感情が揺れ動き、結果まで意図しない方向へと進んでしまう危険性をはらんでいます。

次回は具体例をひいて、前もってアウトカムを意識しているケースと
感情による曖昧なアウトカムしかもたずに事に臨むケースの違いをご紹介します。
どうぞお楽しみに。