幸せに成長する歯科・医療経営の種と仕掛け~戦略思考と人間心理(感情理解)の実践的融合~

2018年1月31日

歯科・医療経営の喜びの種を育てる-11

あけましておめでとうございます。ジョイカレント・河原田喜義です。
新しい年を迎え、今後のクリニック経営の見直しをはかる方もいらっしゃることでしょう。

さて、今日は「戦略のための選択肢を増やす」をテーマにお話ししようと思います。
今年一年を振り返り、自分の皆さんは、今のご自身、または医院の状態についてどのような評価をしていますか?
 「これまで一生懸命やってきたよ!」「まだまだこれからだ理想にはほど遠いな」
 「忙しく過ごしてきたわりには実りが少ないな……」
など、お一人お一人さまざまかと思います。

前回は、望む結果を得るためには、「意識的にアウトカムを明確化する」ことが大切だという話をしました。
また、意識的でないにしても、一つ一つの行動をとる際、どんな些細なものであったとしても、
人は必ず何かしらの「自分にとって望ましいと考えられる意図」を持っているともご説明しました。

このように考えると、最終的な今の状況がどのようなものであれ、
毎日お一人お一人が取られる行動というものは、その一つ一つが意識的または無意識的に、
その時の自分にとってできうる「最高の選択」を常に行っているともいえます。

もしもあなたが常に「最高の選択」を行っているにもかかわらず、今の自分に満足できないことがあるとすればその理由は何なのでしょう?
この答えの一つが「選択肢」にあるということを、今回は皆さんにお話したいのです。

たとえば、「リラックスする方法」について、「タバコを吸う」という選択肢しか頭にない人は、
リラックスという感覚を欲した時には常にタバコを吸うことしかできません。
すると、精神的な安定を求めて行っていたタバコを吸う行動が、
最終的には肺ガンを引き起こし、二度とリラックスという感覚を取り戻すことができなくなる状況に陥る可能性は高くなります。

「リラックス」というアウトカムを求めているにもかかわらず、「二度とリラックスできない状況」をもたらす……。
なんとも皮肉なことですが、同様のことは医院経営においてもさまざまなシーンで行われているものです。
いわゆる対処療法的なノウハウを活用した場合に多くみられます。

しかし、ここで振り返っていただきたいのは、この方にとって「タバコを吸う」という行動は、身体を壊すまでには「最善のリラックス方法」であるということ。
もしも「タバコを吸うということ以上にリラックスできる望ましい選択肢」が他に存在していれば、
将来的に違った結果を生み出すことになったことでしょう。

たとえば、「深呼吸をする」「アロマの香りをかぐ」「音楽を聴く」「温泉に入る」など、
他の選択肢が視点に入り、「タバコを吸う」こと以上に総合的に効果が高いと判断できるようになれば、
将来的に人生そのものが変わるともいえます。

すなわち、「選択肢が増えること」 = 「人生(あるいは経営)が変わること」とも言い換えることができるのです。
次回は、「選択肢を増やす努力」の大切さについてもう少し詳しくお話しします。