幸せに成長する歯科・医療経営の種と仕掛け~戦略思考と人間心理(感情理解)の実践的融合~

2017年09月22日

歯科・医療経営の喜びの種を育てる-8

皆さん、こんにちは。ジョイカレント・河原田喜義です。
秋らしいさわやかな気候になってきましたね。

さて、前回は無意識の中で設定されたアウトカムは、感情による曖昧なものが多いこと、
感情はその時の環境・コンディション・受ける刺激などによって変化しがちなこと、
そして感情の変化によって、抽象度の高いアウトカムは簡単に形を変えることをお話ししました。

今回は具体例をひいて、前もってアウトカムを意識しているケースと
感情による曖昧なアウトカムしかもたずに事に臨むケースの違いをご紹介します。

たとえば、奥様との結婚記念日。
お祝いをするために頑張って、素晴らしいと評判のレストランの予約を取ったとします。
もちろん、奥様に喜んでもらって、これまでの労いと幸せをお互いに確認するために。
明確には意図しなかったとしても、これが本来の「アウトカム」です。

仕事があったため、先にレストランに入っていたあなたですが、
時間になってもなかなか奥様が来られません。
5分後、奥様からあなたの携帯電話に、
「友人の悩みごとに付き合っていて1時間ほど遅れるわ」
と連絡が入りました。
その時、あなたはどのように反応しますか?

ある人は、「分かったよ。気を付けてね」と優しく伝えるかもしれません。
また別の人は、「なぜ事前に分かっていることなのに、約束も守れないんだ!
俺のことは大事じゃないのか!」と、奥様にきつく当たってしまうかもしれません。

前者の方は、はじめのアウトカムが明確に意識されている状態なのでしょう。
しかし後者の方は、アウトカムが感情に支配されたままの状態であったといえます。 

もし、「評判のレストランで一緒に食事をする」という行動の「アウトカム」が、
「奥様に喜んでもらう」と明確に動機づけられていたのであれば、
ここに「柔軟性」を持って対処できるようになります。それが前者の方の場合です。
この「柔軟性」という考え方は非常に大切なものです。

逆に、感情によって支配されたアウトカムは、怒りという感情によって
「自分の痛みを相手に伝える」「非難する」というアウトカムに変化し、
現実的に起こる結果も、意図しない方向へと進んでしまう危険性をはらんでいます。

この際にも、「相手に怒りを伝える」というアウトカムは実現されるでしょうが、
得られる結果はそのアウトカムから相手の別の意図を引き出すことになり、
当初望んでいたものと相反することになるでしょう。

喜ばせるはずの行動が、夫婦喧嘩を招いてしまったという「結果」を生じたのは、
感情によって「アウトカム」がブレてしまった結果、
行動がブレてしまったからだと考えることができます。

大切なことは、「自分が本当に望む結果(=アウトカム)は何か?」を常に意識しておくことです。

次回は、そのなかでも特に経営者という立場から意識しておくべきことについてお話しします。
どうぞお楽しみに。

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